タグホイヤーの誇る歴史

タグホイヤーの誇る歴史

 

タグホイヤー(TAG Heuer)は、スイスのサンティミエ生まれの時計メーカーです。

1960年に、エドウアルト・ホイヤーによって設立されました。

今でこそ、スポーツウォッチの名門として知られるタグホイヤー(TAG Heuer)でが、

当時は、十代で時計メーカーに就職してまだ4年目という、

青年エドウアルトが立ち上げた小さな会社

「エドウアルト・ホイヤー・ウォッチメーカーズ」でした。

しかし1869年にリューズにおける特許を取得してから、急成長します。

具体的には、懐中時計のリューズを、鍵を使うことなく巻き上げができるという機構を

開発し、その特許権が認められたのです。

これを皮切りに、1870年代には会社拡大のために移転したり、

スイスからイギリスに進出してロンドン支社を設立したりと、発展していきました。

そして1882年にはクロノグラフの特許、1887年には振動ピニオンの特許、

1895年には懐中時計の防水ケースの特許と、次々に特許を取得していったのです。

こうした実績から、1920年のアントワープオリンピックでは、

数ある時計メーカーの中から公式時計の開発メーカーとして選ばれました。

この大抜擢に応えるために開発されたストップウォッチが、

スプリットセコンド・ポケットクロノグラフです。

これは、100分の1秒という非常に細かい単位まで計測できるという、

画期的なストップウォッチです。

この精度の高さから、スプリットセコンド・ポケットクロノグラフは

アントワープオリンピックでは大活躍し、引き続き1924年のパリオリンピック、

1928年のアムステルダムオリンピックでも採用されました。

その後も順調に成長、発展していき、F1の公式時計に選ばれたり、

高名なレーサーに愛用されたりと、スポーツウォッチの名門としての地位を

着々と確立していきました。

ところが1982年には、高級時計メーカーのピアジェの傘下に入ることになります。

それまではホイヤー一族で経営されていましたが、その歴史はここでいったん終了します。

しかしその3年後に、ルクセンブルクの投資会社TAGグループから資金を援助され、

ピアジェから離れました。

この時、社名はホイヤー一族とTAGグループから取り、タグホイヤー(TAG Heuer)

されました。

時計ブランドとして名を馳せているタグホイヤー(TAG Heuer)は、

こういった経緯で誕生したのです。

タグホイヤー(TAG Heuer)はその後も発展を続け、現在でもレーサーやアスリートを始め、スポーツウォッチを必要とする世界中の人々を魅了しています。