タグホイヤーとスポーツの関係
1・時計業界の歴史を覆した男
ジャック・ホイヤー。彼はホイヤー家の4代目でタグホイヤーの経営者であり、
いまは名誉会長としてタグホイヤーを影からサポートをしている人物です。
彼がいままでおこなってきた功績は、いまの時計業界では当たり前となった戦略ばかりで、例えば、「モータースポーツ業界と提携すること」や「スポーツ選手と契約を結ぶこと」といった60年前の時計業界では考えられない経営方針を打ち出した伝説の経営者といわれています。
1964年に発売された、「カレラ」はセブリング24時間レース
(アメリカのカーレス大会)の公式計時をタグホイヤーがおこなった際、
レース関係者から「カレラパンアメリカーナメキシコ」のレースの話を聞き、
その話に感銘を受け、ジャックがそのレースをイメージして作られたと言われています。
1969年には、スイス人F1ドライバーのジョーシフェールと契約を結びます。
1970年には、俳優スティーブマックイーンに「モナコ」を提供し、
「栄光のルマン」で彼が実際に着用したことでタグホイヤーが知名度が
一気にあがることになります。
2・現代のタグホイヤーとスポーツ界の関係性
モータスポーツとの関係は強固なものになっており、F1の「レッドブル・レーシング」のサポートを、2004年にはインディ・カーのシリーズの公式計時を担当しました。
さらに代表的なモータースポーツゲームのひとつである、「グランツーリスモ」と
パートナーシップを結んでいます。
そして、現代のTAG Heuer は、カリスマ経営者、ジャック・ホイヤーの意思を引き継ぎ、モータレース以外のスポーツ業界との企業展開の動きも強めています。
サッカー業界では、プレミアリーグ・リーガエスパニョーラ・ブンデスリーガ・
JリーグなどがTAG Heuerの公式時計と契約を結んでいます。
そして、サッカー日本代表の香川真司選手がオフィシャルアンバサダーを務め、
限定モデル「アクアレーサーキャリバー5 SK23 リミテッドエディション」を
2017年に発売、テニスの錦織圭選手がTAG Heuerのグローバルアンバサダーを務め、同年に「TAG Heue カレラキャリバーホイヤー01 クロノグラフ AIRーK5」を
発表し、日本でもTAG Heuerの名前が話題にあがりました。
また、TAG Heuerはスポーツ業界に止まらずに、音楽やアート業界へも進出しており、
さまざまジャンルとのコラボレーションに挑戦し続けています。